phone rang 061
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今見える丘はKからの絵葉書の中にあった丘を思わせた。なだらかな丘の上には、屋根の尖った建物があって、その向こうにぼんやりとした光源がある。沈みゆく太陽の弱々しい姿だ。あの太陽が沈んでしまえば、夜が始まるはずだが、今はまだ、ぼんやりとした光が白い霧で埋まった丘の上でうろうろしている。 次へ
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