phone rang 022
pr_022
余白にはメッセージがある。小さな文字で、三行ほど。ペン先の細いペンで、時候の挨拶、近況、予定が書かれている。僕は二度読み返し、葉書をテーブルの上に置いた。テーブルの上にはトーストを置いた皿と、コーヒーを飲んだマグカップが載っていた。僕は流しに皿とマグカップを下げ、台所用ダスターで食卓を拭き、そのダスターを水で濯いで、流しの脇に広げた。葉書の宛名は女性だった。 次へ
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