phone rang 033
pr_033
向こうからの連絡用になんとかならないかなどと、葬儀の準備やらで疲労し切り、目の周りに隈を作っていた叔母が言ってみたりしたが、声には力が無く、相手からは規定上無理ですとしっかり念を押され、そこに集まった縁者らは、どこか不安げにしている祖父の死に顔の脇に、愛用の携帯電話を置くことを仕方なく諦めたのだった。 次へ
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